不動産用語集

■略語

CF

クッションフロアの略。水廻り等の床に使用されるビニールカーペットの事。別名:長尺シート

PC

パンチカーペットの略。通常のカーペットより毛足が短い。築古物件に良く使われている。

BP

防水パンの略。一般的に洗濯機置き場にあるプラスチック製の枠。別名:WP(ウォーターパン)

B・T

バス及びトイレの略。一般的にB・Tのみ表記の場合はバス・トイレは同室。独立の場合はB・T別と表記。

MB

メーターボックスの略。玄関ドア脇等に有り、電気・ガス・水道等のメーターが設置されている部分。

PS

パイプスペースの略。配管等が通っている部分。

AC

エアコン

BS又はCS

衛星放送受信可能設備設置有り。

CATV

ケーブルテレビ(有線テレビ。各市区町村毎に設定があるので確認する事)

EV

エレベーター

UB

ユニットバス

キッチン(スペースが4.5畳以下の場合はこの表示が多い)

DK

ダイニングキッチン(キッチンスペースが6畳以上のもの)

LDK

リビングダイニングキッチン(10畳以上のもの)

パーキング(駐車場)

W・I・C

ウォークインクローゼット(2畳以上ある大型の収納)
 

■構造

RC

鉄筋コンクリートの略。主に10階程度までの低中層マンションに多い構造。

SRC

鉄骨鉄筋コンクリートの略。主に8~9階以上の中高層マンションに多い構造。

鉄骨造の略。主に3~8階程度の低層マンションに多い構造。

木造モルタル

木造住宅で外壁がモルタル(砂とセメントと水を練混ぜて作る建築資材)塗りのもの。古い一軒家や○○荘等古いアパートに多い。

軽量鉄骨

肉厚の薄い鉄骨を構造材とし、木造よりは頑丈だが通常の鉄骨造と比べ、耐久性や重厚感に欠ける。セキスイハウスやパナホーム(ナショナル住宅)に多い。

2×4

ツーバイフォー。木造壁式工法。箱を上下左右に重ねて作る為、軽量鉄骨より壁は厚い。
柱がない、地震に強いといったメリットがある。デメリットはコストが高い、間取りを変更する
リフォームが不能。三和建物、リエスタコーポレーション、三井ホーム等に多い。
 

■外壁仕上げ

ALC

主に鉄骨造の壁材として使う発泡コンクリートの事。RC造より安価だが、遮音性に劣る。

タイル貼り

外壁にタイルを貼り付けた状態。マンションに多く、高級感がある。

吹付け

外壁が塗装されているもの。古いアパート、マンション、一軒家が多い。

サイディング

外壁材の一種。一軒家、コーポ、ハイツ等に使われる最もポピュラーな建材。

コンクリート

外壁に余計な建材を貼ることなく、コンクリート地のままである状態。デザイナー物件に多く、

打放し

仕上げに手間もかかり、最も高価な仕上げ方法。
 

■タイプ別呼称

ハイツ・コーポ

軽量鉄骨2階建てをコーポ、S造ALC3~4階建てをハイツと呼ぶ場合が多い。
※木造も含まれる事もある。

アパート

主に木造をイメージ。軽量鉄骨造、2×4で2~3階建てのものも多い。

マンション

RC、SRC造の建物は低層でもマンションと呼称。

タウンハウス

大きな敷地に何棟も建物や駐車場が有り、ひとつの街をイメージしたもの。

テラスハウス

連棟式の建物。2~6件の戸建が横に繋がり、1棟の建物となっているもの。

一戸建

平屋、2~3階建で駐車場付もあり、木造が多いが、S造やRC造の一戸建もある。
 

■住宅設備

システムキッチン

ガスコンロ、調理台、シンク、レンジフード等が一体式になっているもの。

バランス釜

浴室内にバスタブと給湯釜が一緒に有り、追い焚きも出来るがシャワー無しが多い。
古めの物件に多く見られる。

シャワー

築の古い物件には浴室内に整備されていない物件も有り、要注意。

床下収納

台所や洗面脱衣室の床などにある収納。床下点検口の役割もある。

クローゼット

洋間の部屋にある収納。和室よりやや小さめ。2畳以上あるとウォークインクローゼットという。

押入

和室の部屋にある収納。

天袋

てんぶくろ。押入の上にある小型収納を天袋と呼ぶ。

TVモニター付インターホン

部屋の中のモニターで来訪者を確認出来るインターホン。

シャンプードレッサー

シャワーのついた洗面台。

ユーティリティ

洗面所、脱衣所等の総称。

オートロック

マンション等でエントランスのドアをルームキー等で開錠する自動ドア。部外者の侵入を防ぐ防犯設備。

ダウンライト

天井埋め込みの照明。照度を調整出来るタイプもある。

冷蔵庫

ワンルームタイプに小型の冷蔵庫が設備されている例がある。

ロフト

居室内にハシゴで上るベッドスペースが有り、収納としても使われる。天井高が高い。

グルニエ

屋根裏収納の事。ロフトと混同しない様に。

メゾネット

マンション等の1室が居室内で複数階になっているもの。

追い焚き

バスタブのお湯を沸かし直す事が出来る機能。

ガスキッチン

予めガスコンロが設備されてるか、ガスコンロの置けるスペースがあるキッチンをさす。

電気コンロ

単身者用のマンション、アパートに多く、お湯を沸かす程度の用途。電熱ヒーターとも呼ぶ。

IHクッキングヒーター

築浅のファミリータイプに見受けられる。専用鍋や釜でないと使用出来ないものもあるので要注意。

シャッター

窓の外にある防犯用扉。

トランクルーム

建物内に設置され、居住者が個別に使用出来る物置。居室とは別契約が多い。(月額2,000円程度~)

サービスルーム

2.5畳~4.5畳位の納戸。2SLDKや3SLDK等と表記される〝S〟の事。

納戸

2.5畳~4.5畳位の小部屋。窓がない部屋は必然的に納戸と呼称。

フラワーBOX

窓の外にある小さなBOX。植木鉢を置く事を想定。

バルコニー

ベランダの事。

ルーフバルコニー

下の階の屋根部分がバルコニーになっているもの。

ポーチ

一軒家等にある玄関前スペース。

コインランドリー

洗濯機置き場の無い1Rマンションやアパートの屋内外にある共用洗濯機。

電気温水器

電気で給湯する。居室内やMB、PSに大きなタンクがある。

給湯器

台所、洗面、浴室等にお湯を供給する。ガスとは限らない。

アウトレット

VHF、UHF、BS等の室内用モジュラージャックの事。

分譲賃貸

賃貸用に建てられた物件と異なり、設備仕様のグレードが一般的に高い。
 

■間取りについて

1R(ワンルーム)

10㎡~20㎡位の部屋が多く、専有部分内においてキッチンと居室の間仕切りが無いもの。
バス・トイレ・洗面台が一緒になったいわゆる3点ユニットが多い。

1K

16㎡~25㎡位のキッチン及び水周りと居室が間仕切られているもの。近年の単身者用は
概ねB・T別になっている。居室は6~7.5畳程度。

1DK

25㎡~35㎡位。ダイニングキッチンは4.5~6畳、居室は6~8畳程度。

1LDK

30㎡~45㎡位。LDK8~12畳、居室は6~8畳程度。

2K

20㎡~40㎡位。比較的築の古い物件に多い間取り。

2DK

30㎡~50㎡位。圧倒的にDK6畳、居室各6畳の6・6・6形態が多く、45㎡程度が多い。いわゆる団地サイズ。

2LDK

40㎡~60㎡位。LDKで8~15畳と広め。居室は概ね6~8畳程度。

3DK

45㎡~60㎡位。DKは4.5~6畳程度。居室も4.5~6畳程度。

3LDK

50㎡~70㎡位。LDK8~15畳、居室4.5~6畳程度。

4LDK

分譲賃貸か一戸建てでないと設定が殆どない。

振り分け

2K、2DK、2LDK等の間取りで、玄関入ってダイニングキッチンから2つの部屋へ直接出入り出来る間取りの事。廊下を介する事もある。

鰻の寝床

2K、2DK、2LDK等の間取りで、玄関入ってダイニングキッチンから1つの部屋を通過しないと他の居室へ出入り出来ない間取りの事。
 

■契約・法律等

配分表

買主様より購入申込書で条件が整った場合、売却代金をどのように配分するかを表にして作成し、利害関係人の同意を得ます。後順位抵当権者には殆ど配分できない為、抵当権解除料を交渉する必要があります。

専任媒介契約

宅地建物取引業者が、売買取引・交換取引・賃貸借取引について売主と買主(又は貸主・借主)の間に立って、取引成立に向けて販売活動を行なう際に、依頼者(売主・買主・貸主・借主)と宅地建物取引業者との間に締結される契約を「媒介契約」と呼び、依頼者が他の宅地建物取引業者に重ねて依頼することが禁止されている契約の事。

サービサー

不良債権の迅速な処理と再生を推進する為、平成11年施工「債権管理回収業に関する特別措置法(サービサー法)」に基づき、法務大臣の許可を得て設立された債権管理回収専門の株式会社です。
債務管理回収専門会社については以下が主な要件とされております。
1)資本金が5億円以上の株式会社であること
2)常務に従事する取締役の1名以上に弁護士が含まれていること
3)暴力団に関与がないこと
また、暴力団員等の関与については、法務大臣が警察庁長官に意見聴取するものとされ、また警察庁長官によるサービサーへの立ち入り検査等も認められており、徹底した暴力団排除の仕組みが講じられています。

レインズ

レインズ(REINS)とは国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構(「指定流通機構」という)が運営しているコンピューターネットワークシステムの名称である。
このネットワークシステムにより、指定流通機構の会員である不動産会社間では、パソコンまたはFAXを用いて、リアルタイムでの不動産情報の交換が行なわれている。

抵当権

債権を保全するために、債務者(または物上保証人)が、その所有する不動産に設定する担保権のこと。債務者(または物上保証人)がその不動産の使用収益を継続できる点が不動産質と異なっている。
債権が弁済されない場合には、債権者は抵当権に基づいて、担保である不動産を競売に付して、その競売の代金を自己の債権の弁済にあてることができる。

差押

競売(または公売)の前提として、あらかじめ債務者の財産の売却等を禁止するような裁判所の命令のこと。
仮差押が、債務者の財産を一時的に凍結する命令であるのに対して、差押は競売(または公売)の手続が開始すると同時に行なわれるものである。
差押の原因は次の3つのどれかである。
1)抵当権等を実行するための任意競売が開始されたこと
2)裁判所の判決等にもとづく強制競売が開始されたこと
3)税金の滞納にもとづく公売が行なわれること

破産管財人

破産者の財産を裁判所の代わりに管理する役目の人のことで、裁判所から選任されます。
通常は弁護士が選任され、債務者の指導、監督に当たります。

不法占拠

所有権・賃借権等の権限のない人が違法に物件に居住している状態。
立ち退き費用や引越し費用等といった多額の金員を請求してくる場合が多い。

利害関係人

特定の事実について法律上の利害を持つ者をいいます。
その事実のいかんが既に有する自分の権利・義務に直接影響する立場の者です。

仮差押用語

債権者が金銭債権を持っているとき、債務者が返済を滞納している等の事情があり、債務者の財産状況が著しく悪化していることが明らかである場合には、債権者は裁判所に対して、債務者の財産(不動産など)の売却等を一時的に禁止することを申請することができる。
裁判所がその申請に相当な理由があると認めた場合には、裁判所は債務者に対して、財産の売却等を当分の間行なわないよう命令する。この裁判所の命令を「仮差押」と呼び、債権者から見れば、「仮差押」によって債務者の財産を一時的に凍結することができることになる。

支払い督促用

金銭,有価証券などの請求に関して、内容証明で請求しても相手が応じない場合があります。その際、債権者の申立てにより,その主張から請求に理由があると認められる場合に,支払の督促を発する手続が支払い督促制度です。 債務者が2週間以内に放っておくなど、異議の申立てをしなければ,裁判所は,債権者の申立てにより,支払督促に仮執行宣言をし、債権者はこれに基づいて強制執行の手続をすることができるものです。

債務譲渡

債権者が所有する特定の債務を第三者に引き受けてもらう取引の事。

個人版民事再生法

個人版民事再生には、法人版と個人版があります。簡単に言うと、自己破産とは違い、住宅などの財産を手放さずに借金の一部を免除してもらい、残額を3年(最長5年)で分割して返すことができる制度です。
但し、個人版民事再生手続を行うためには、次の要件を満たしていなくてはいけません。
1)個人であること
2)負債の総額が5,000万円を超えないこと(住宅ローンは除く)
3)将来において、反復継続した収入が見込まれる者であること
今までの任意整理では元金がカットされないため毎月の返せる額が少ない場合には無理があります。しかし自己破産をすると不動産等の財産がなくなってしまうという問題がありました。そこで元金を一部免除して毎月の支払額を大幅に減らし、なおかつ自己所有の財産を全て残せるようにしたのがこの個人版民事再生手続です。

調停

なにかをめぐる紛争が当事者同士の話し合いで解決できないとき、第三者が介入することで双方の合意を得ること。

執行官

地方裁判所に配置された嘱託職員で公務員ではなく、その名のとおり「執行」するのが仕事で、不動産訴訟に関しては、物件明け渡しの強制執行や、競売物件に関するすべての事務処理などを行う。

免責

責任を免じること。責任を問われるのを免れること。