自然災害に備えて

こんにちは。

この3連休は全国各地で暑くなりそうですね。
レジャーに行かれる方、熱中症に気を付けてください。

さて、今回は自然災害に被災した際の「お金」についてお話しします。

西日本では記録的な豪雨により、各地で甚大な被害が出ました。
ご自身やご家族の身の安全は第一として、
被災した際、住宅ローンや火災保険はどうなるのでしょうか。

まず、住宅ローン。
ローン返済中の家が流され、返済が困難になってしまった場合でも、
原則返済義務は残ります。
ただ、返済のタイミングを猶予してもらえたり、
返済の一部を免除してもらえたりする動きもあります。
この場合でも個人信用情報には記録を残さないので、
新たな住まいを確保するためのローンも借りられる可能性が高くなります。

災害救助法が適用された自然災害によりローンの返済が困難になった人に対して、
「財産の一部を手元に残したままローンを精算できる」
「弁護士など専門家の手続き支援を無料で受けられる」
などのサポートが受けられることがありますので、ぜひ利用してください。

次に保険料について。
今回のような洪水や土砂崩れなどの「水災」は、
多くの火災保険がカバーの対象にしています。
今一度、加入している保険の内容を確認しましよう。

保険金の請求には、原則自治体発行の「罹災(りさい)証明」が必要になります。
罹災証明とは、家屋がどのくらいの被害を受けたかを認定してもらうことで、
各種公的支援の申請や保険金の支払い請求に必要な書類です。
罹災証明で認定された被害の程度によって、地方税や固定資産税、
国民健康保険料や介護保険料、水道料金などの減免を受けられる場合があります。
お住まいの市区町村で申請してください。
被害状況が確認できる写真、修繕の見積書・領収書などを申請書に添えるとよいそうです。
写真も多い方がよいそうなので、全体の分かる写真や細部の被害状況の分かる写真など、
色々な方向から撮っておきましょう。

また、自然災害で自宅が被災し、通帳や印鑑、保険証などをなくした場合でも、
金融機関は預金の引き出しについて柔軟に対応してくれますし、
災害救助法の適用地域では病院、診療所などの保険医療機関で保険証をなくした旨を申し出れば、
通常の保険医療と同様に治療や投薬が受けることができます。
通帳や印鑑、保険証など持っているに越したことはないですが、なくても何とかなります。
まずは身の安全を優先しましょう。

今回の西日本豪雨のような災害だけでなく、
日本は地震大国でもありますので、日々の備えは必要です。
ちなみに、地震を起因とする火災の場合、保険の対象にはなりませんので、
地震保険に加入することをお勧めします。

防災グッズを揃えるのはもちろんのこと、
保険内容の確認や公的支援を受けるための手続き方法など、
普段から確認しておくことが大切ですね。